大銀経済経営研究所では大分の経済動向、景気動向を豊富な統計データや主要企業の活動状況等から分析し、各種調査レポートを月刊誌として毎月発行しております。刻一刻変化する大分の経済動向を毎月皆様にお伝えしています。
1.大分県の賃金指数の推移をみると、名目賃金は上昇したが、物価上昇率を加味した実質賃金は低下しており賃金上昇が物価上昇のペースに追い付いていないことが分かった。
2.大分市の消費者物価指数は上昇傾向が続いており、特に「家具・家事用品」や「食料」は2020年の水準を大きく上回った。
3.大分県民向けに実施したアンケートでは、今期の収入DI(※1)は「減少」超(▲7.0、前期比▲0.2ポイント)となった一方、消費支出DI(※2)は「増加」超(+31.8、前期比▲1.2ポイント)となった。
※1 収入DI:収入が「増加」した人の割合から収入が「減少」した人の割合を引いた値
※2 消費支出DI:消費支出が「増加」した人の割合から消費支出が「減少」した人の割合を引いた値
4.消費支出DIを費目別にみると、「水道光熱費」「食料品」「日用品」などは「増加」超となった一方、「外食費」「教養・娯楽」「旅行」などでは「減少」超となった。前期比では「衣類・身の回り品」を除く全ての費目で消費支出DIが減少しており、特に「教養・娯楽」「旅行」は大幅な減少となった。
5.約86%の人が物価上昇の影響を感じていると回答した。物価高の負担感が大幅に増した前回調査と同等の結果となり、家計の負担感は引き続き高い。
語り手 | 株式会社関屋リゾート 代表取締役 林 太一郎氏 |
聞き手 | 大分銀行別府北浜支店 支店長 山本 大弐 |